八重山日記〜星空観測ツアー〜

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八重山日記


波照間といえば、日本で唯一南十字星が見える場所として有名である。
日本上空にあるジェット気流の影響を受けず、また都市部から離れているため光害も少なくコンディションの良い状態でクリアな星空を見ることができる。


初日は疲れでパスした星空ツアーも、2日目は体調万全で程よい酔い加減。絶好の星空日和である。ゆんたくも盛り上がり全員ツアーに参加。

夜の8時に宿から送迎してもらい波照間島星空観測タワーへ。
集落内はぽつぽつと電灯があったが、一歩集落の外へ出ると真っ暗。
三日月が出ていたが、それでも闇の暗さを十分に感じた。

星空観測タワーの辺りは本当に真っ暗。
海のそばなので遮るものも無ければ、光もない。

早速中へ入って屋上に出て星を眺める。
こんなにハッキリクッキリと白鳥座が。
まるで白鳥が羽ばたいているような・・

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という事はなく、これは中にあるプチプラネタリウムの様子。
みんな下にごろーんと転がって夏の星座を見る。

残念ながら南十字星は冬の12月〜6月ぐらいまでしか見えない。
5月が一番ベストらしいがそれでも地平線すれすれになんとか見える程度らしい。

さらに残念な事に、昨年の八重山を襲い甚大な被害を与えた台風13号により破損した望遠鏡が、6月にやっと直ったと思ったら今度は屋根の開閉部分が故障してしまったので使用できない。

それでも屋上へ上ると、一面に数え切れないほど星が広がっていた。
ベガもデネブもアルタイルもくっきり。
お兄さんがレーザーポインターを照らし星を説明してくれるんだが、なんだか惚れそうなぐらいかっこいい。
これとこれとこれでさそり座だよ?なんて言われると思わずうっとり聞き惚れてしまう。

あろう事かデジカメは持ってきていたのに、宿に三脚を忘れてしまった。さらにケーブルスイッチも・・・
ケーブルスイッチはどうしようもないが、もしかしたら三脚はあるかも!と思って訊ねて見ると探して持って来てくれた。本当に感謝多謝。

望遠鏡用の三脚だったのか使い勝手がよくわからなかったが、なんとかセッティングできたのでシャッタースピードを限界の30秒、ISO3200にして撮影してみる。

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肉眼でもうっすら見えていた天の川を撮ってみた。
一枚目が一番良く撮れていた。
他はブレていたり、酔いと暗すぎで設定がおかしなことになっていた。そういえばライトも持ってくるの忘れてた。携帯は電池切れてしまうし。
exif確認してみたらf22なんてのもあった。


波照間は確かに星は綺麗に見えたが、あくまでも標高の低い地上にしてはだ。
標高が高い山へ行けば、もっと綺麗に見えるだろうし、実際さらに光害が少なく湿度の低いところへ行けばもっとよく見えた。

屋上から階段上って望遠鏡のあるドームの中でお兄さんと星の話をした。
それから昨年の台風13号がどれだけ凄かったかとか、地理的な視点、天文学的な視点から波照間についてとか。
小さい頃眺めていた図鑑の知識がここにきて役に立った。

迎えの時間ギリギリまでお兄さんと話をして宿へもどりゆんたくの続き。
ビアー、泡波、直火請福と飲みなおす。

八重山の島を回っている人、波照間に何度も来ている人、次に泊まる予定の宿から来た人、住んでる所から職業から年齢までバラバラ。
全く接点の無い人と飲みながら普通に会話できるなんてこんな時ぐらいしかない。

12時前には部屋へ戻って就寝。
これで2日目終わり。

この後深夜、ムカデに刺されて痛さで飛び起きた以外とてもいい日だった。
マダニがやっと治ったと思ったら次はムカデかよ・・・
2007年08月04日22:56 | COM(0)八重山日記edit
 
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